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ヘルパンギーナ


 

特徴   発熱が 2〜3日間、のど・くちの痛みが3〜5日間くらい続きます。
 手足口病と同様に「夏かぜ」のなかまです。

 

流行時期   おもに春から夏に流行します。

 

症状  38〜40 ℃の発熱 とのどの痛みで始まり、赤い水疱をともなった小さなブツブツが口蓋垂(のどちんこ)周囲や軟口蓋部にできます。(右図で名称を参照)水疱が破れて小潰瘍 となり、飲み込むときに痛くなります。(下の写真も参照)

 

原因  コクサッキーウイルス感染 が原因ですが、原因のウイルスが複数(コクサッキーウイルスA1型,A10型,A16型,A22型など)知られていますので、乳幼児期に何回もかかることがあります。ウイルスの排泄は発症後7日間以上の長期に及ぶ。

 

潜伏期間  2〜4

 

好発年齢  乳幼児に多い。稀なウイルス型が流行した場合は かかったことのない年長児や成人がかかることもあります。

 

治療  特効薬はありません。抗生物質も効きません。対処療法が中心です。のど・くちの痛みのため食欲が なくなるので、水分を補給するように心がけます。 熱いもの・辛いもの・酸っぱいものがしみて痛みが強くなります。好きなジュースも飲まなくなります。牛乳や溶けかけたアイスクリーム、冷ましたおかゆなどを試してみたらよいでしょう。高熱の ときは解熱薬を用いてかまいません。まれに、まったく水分も取れなくなる場合があります。脱水症を 起していたり、起こしそうだったりすれば、輸液が必要になります。痛みは3〜5日間くらいですのでなんとかがんばりましょう。

 

 


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