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りんご病 (伝染性紅斑)


 

 

1、りんご病(伝染性紅斑)とは

 伝染性紅斑というウイルスでおこる病気が俗に“りんご病”と呼ばれています。頬(ぽっぺ)がりんごの様に赤くなる病気です。頬以外にも手足にも紅斑(皮膚の赤み)が出現します。これはヒトパルボウイルスB19型というウイルスの感染によるもので、幼児から学童までの子供達で発症し、学級内等で小流行が見られます。

 

2、症状

 

 咳、鼻等の軽度の上気道炎症状に引き続き、顔面の紅斑、ついで手足の紅斑が現れます。発熱はほとんど見られません。かゆみはないか、あっても軽いものです。まれに関節炎を起こし、関節の痛みを訴えることがあります。

 

3、治療

 伝染性紅斑に効果のある薬は無いのですが、1週間前後で自然に治ります。上気道炎症状や皮膚の痒みがあるなら、それらに対して薬を服用すれば良いでしょう。

 

4、日常の注意点

 日常生活は普通にしてもらって結構です。元気であれば学校を休む必要はありません。入浴もかまわないでしょう。

 伝染性紅斑を引き起こすウイルスは,健康な大人や小児に感染しても、合併症を起こすことはほとんどありませんが、妊娠中の女性に感染すると赤ちゃんに悪影響のあることがわかっていますので近づけないようにしましょう。また球状赤血球症等の特殊な血液疾患を持つ子供では急速に貧血の進むことがあるので注意が必要です。

 

 


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