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子どもの病気の特徴


 

 こどもの病気は、先天的なもの(遺伝性疾患・染色体異常・先天感染など)と後天的なものに分けられますが、それぞれ発症時期や好発年齢があるので、月齢や年齢を考慮して考えられる疾患をあげ、速やかに診断しなければなりません。また、こどもの病気をしたのように3つに分けることもできます。

 

 ・  かぜ症候群や下痢症など比較的かるい病気  (COMMON DISEASE)
 ・  きちんと治療しないと治らないようなひどい病気  (SEVERE DISEASE)
 ・  まれな病気  (RARE DISEASE) 

 

  当クリニックのような一般小児科診療所で多くみる病気は、かぜ症候群(扁桃炎、中耳炎、気管支炎、肺炎を含む)・気管支喘息・下痢症・脱水症・小児伝染病(はしか、みずぼうそう、風疹、おたふくかぜ、リンゴ病、手足口病など)・川崎病・とびひ・湿疹・アトピー性皮膚炎・頭痛・腹痛・頻尿・虫垂炎・尿路感染・包皮亀頭炎・外陰炎など です。
 ほとんどが COMMON DISEASE ですが、少数の SEVERE DISEASE ・ RARE DISEASE もときには診ます。
 COMMON DISEASE の多くは自然治癒が期待できる予後の良いものなので生活管理や食事管理などが重要です。特に免疫的に未熟な生後6か月から3歳頃までは COMMON DISEASE の多い年齢期です。これらの COMMON DISEASE に対する診療の方針は RARE DISEASE や SEVERE DISEASE との鑑別と、合併症や続発症の阻止が基本です。そのために的確な判断をしなければなりませんので、詳しい検査が必要なことがあります。
 さらに、乳幼児では、愛情飢餓(スキンシップ不足)・環境不適合(保育所、託児を契機になど)・養育者の心理的不安定・思い込み育児などが原因で種々の症状をきたすことがあり、年長児でも、同様な心理的要因や自立(親離れ)不足・養育者の理解不足・社会的不適合などのストレスに起因する心身の症状があります。下記のような症状のとき、これらも考慮する必要があります。

 

◎不機嫌 ◎イライラして過敏 ◎顔色が悪い ◎笑わない ◎母親と視線が合わない ◎おっぱいやミルクを飲まない ◎食べない ◎痩せた ◎体重増加不良 ◎吐くまで飲む ◎食べすぎる ◎どんどん肥満する ◎熱が下がらない ◎呼吸器症状(ダラダラ続く咳、喘鳴) ◎消化器症状(続く下痢、嘔吐、便秘など) ◎睡眠障害(夜泣き、浅い眠りなど) ◎哺乳びんをやめない ◎ひどい指しゃぶり ◎どもり ◎頻発する頭痛 ◎腹痛 ◎頻尿 ◎夜尿・遺尿 ◎チック ◎喘息発作 ◎登校拒否 ◎非行    など